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Blog記事一覧 > 捻挫 - 西新宿7丁目整骨院の記事一覧

膝の痛み その①

2025.09.17 | Category: 姿勢,捻挫,整体,施術,炎症,痛み,神経,筋肉,膝痛,骨盤矯正

いつもお世話になっております。 西新宿7丁目整骨院です。

今回は膝の痛みについてのお話です。

 

膝の痛みが生じる原因は大きく分けて2パターンがあります。

①ケガ(捻挫や使い過ぎでの炎症など)

②機能障害による痛み(骨格の歪み、例えば骨盤の角度や股関節の可動域制限、足関節の可動域制限や扁平足など)

 

はイメージしやすいと思います。

スポーツをしていて膝を捻った、日常生活で足が滑って転んだら膝が痛くなったなど、思いがけず膝関節に過剰な外力がかかりその外力に膝の組織が耐えられなかったら組織が損傷して痛みが生じます。

②が原因の場合は皆さんはなかなかイメージすることが難しいのではないでしょうか?

この場合は身体の使い方のクセ、そのせいでいつも同じ身体の組織を使ってしまい、同じ筋肉・関節ばかりを使うことにより部分的に疲労し、硬くなり、関節が動かなくなったりするとそこの機能が落ちてしまい、隣接している関節や筋肉を使って動きを補うことをつづけるとオーバーユースになり痛みが出始め、酷い場合は炎症になることもあります。

 

必要な施術

①の場合はケガですのでマッサージやストレッチ、関節の矯正などはNGです。

アイシング・電気治療・固定などの施術がなされます。

これは、痛みの原因が炎症によるものだからです。

患部の損傷に伴い炎症物質が出てくると身体にあるセンサーがそれに反応して情報を脳に送ります。

すると脳は損傷部位が今以上に酷くならないように強い痛みを生み出すことで患部を動かせない(痛みで動かせない)状態を作り出し、安静を保つことにより炎症が引くまでおとなしくさせます。 その間に損傷した組織は徐々に修復され回復していきます。

したがって、炎症出ている場合は、炎症の期間をいかに短くするかが勝負になります。

それには上記のアイシング・電気治療・固定が第一選択の施術となります。

 

②の場合は原因が生活習慣の結果ですので根本はその生活習慣(身体の使い方から来る力学的な負荷や組織の変性が起こる)を見直すことが必要です。

身体の使い方は人により様々であり、同じような症状の方が2名いたとして、症状は似ているのに力学的な負荷のかかり方は全然違うことがけっこう多いです。

 

必要な施術

したがって、施術時に介入すべき部位や組織も変わってきます。

実際に筋肉の硬さや関節の可動域、関節のロックがあるか無いか、知覚に左右差はあるか、力が入るか、姿勢はどうか?

痛みを出している組織はどの組織なのか?

などを総合的に評価した上で施術者なりの原因に対する仮説をたてて、施術をします。

その場合、変化が出れば仮説通りに施術をすすめ、変化が無ければ別の仮説を考えてからアプローチを変えて施術して・・・を繰り返します。

 

②場合、膝に対する施術は色々な可能性を考えながらどのルートで膝の内側に負荷がかかっているか? もしくは膝の外側にはどのようにして負荷がかかっているか?

を考えながら、施術していきます。

一度の施術で変化がでることもあれば数回の違うアプローチの結果変化がでてくることもあります。

 

西新宿7丁目整骨院では患者様のお話やお身体の状態や反応と相談しながら可能な限り復帰や改善を早めることができるよう知識や技術を磨き続けてご期待に沿えるよう努力してまいります。

 

 

 

 

外傷時のアイシングの意味

2025.03.21 | Category: 捻挫,施術,炎症,痛み,腰痛

いつもお世話になっております。
西新宿7丁目整骨院です。

今回は捻挫や肉離れのようなケガをしてしまった時のアイシング「冷やす」ということについてのお話になります。

 

スポーツ中に筋肉を傷めたり、ヒールの高い靴などを履いていて足首を捻ったりして捻挫や肉離れを起こしたことがある方は多くいると思います。

その時の処置としてアイシング「冷やす」ということをすることが多いですが、冷やす目的、冷やした結果体内で何が起こって、どのような効果があるのかをご存知でしょうか?

アイシングをすると

・「痛み」を抑える

・「腫れ」を抑える

という「炎症を軽減する」効果があるというエビデンスがあります。

これだけをみると

”アイシングをした方がいい”

ということになりそうです。

一方で、「アイシングをすると損傷した組織の修復が遅れる」ということも言われており、現在この説が通説となっています。 

ただし、一部の研究では「適切に使えば修復を助ける可能性がある」とも言われています。具体的に見ていきましょう。
「アイシングが修復を促進するという説の根拠」
1.炎症をコントロールすることで過剰な損傷を防ぐ
   – 急性の炎症が強すぎると、周囲の組織にもダメージを与える可能性がある。
   – 軽度のアイシングで炎症を適度に抑えれば、修復がスムーズに進むという考え。
2.血流の「リバウンド効果」を利用する
   – 冷却後に血管が拡張し、一時的に血流が増える(反応性充血)。 
   – これが栄養供給や修復を促す可能性がある。
3. 痛みを軽減し、早期のリハビリを可能にする
   – 痛みが減ることで、動かしやすくなり、適切なリハビリがしやすくなる。
   – これが結果的に回復を早める可能性がある。
アイシングが修復を遅らせるという説の根拠
1.炎症は修復に不可欠なプロセス
   – 炎症によりマクロファージ(免疫細胞)が損傷部位を掃除し、成長因子を放出する。
   – 冷却でこのプロセスを抑えてしまうと、回復が遅れる可能性がある。
2. 血流低下により修復に必要な栄養や細胞の供給が減る
   – 筋肉の再生には酸素やアミノ酸が必要だが、アイシングで血流が減るとこれらの供給が滞る。
3.コラーゲン合成が抑制される可能性
   – 筋肉や腱の回復にはコラーゲンが重要だが、冷却はその合成を一時的に抑える可能性がある。
結論
●急性期(24時間以内)なら、短時間のアイシング(15〜20分)は痛みの軽減と腫れのコントロールに有効。
●それ以上の時間や頻繁なアイシングは、修復を遅らせる可能性があるため注意。
●修復を促進したいなら、急性期を過ぎた後は温熱療法や軽い運動で血流を回復させるほうがよい。
上記のことを踏まえて炎症が出た際に思い出していただけると幸いです。