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Blog記事一覧 > 施術 - 西新宿7丁目整骨院の記事一覧

姿勢が悪くなる原因

2025.07.23 | Category: 姿勢,整体,施術,肩こり,腰痛,膝痛,首の症状,骨盤矯正

いつもお世話になっております。 西新宿7丁目整骨院です。

今回は皆様の姿勢が悪くなる原因についてのお話です。

「姿勢が悪くなる原因」は1つではなく、身体的・生活習慣的・心理的・環境的な要因が複雑に関係しています。以下に分類して詳しく解説します。

【1. 筋肉・関節・筋膜の問題】

原因

🔸筋力低下 背筋・腹筋・殿筋などの体幹筋が弱まると、支えが効かず前屈みや猫背になりやすい
🔸柔軟性低下 ハムストリングや胸筋、股関節前面が硬いと骨盤が後傾・前傾しやすくなる
🔸筋膜の滑走不全 筋膜の癒着や緊張により体が引っ張られ、無意識に姿勢が崩れる
🔸関節の可動域制限 胸椎や股関節、足関節の可動域が狭いと、代償的に悪い姿勢に

【2. 生活習慣の影響】

原因

🔸長時間のデスクワーク 猫背・巻き肩・ストレートネックになりやすい。筋肉の使い方が固定化される
🔸スマホの見すぎ 頭部前方位(ストレートネック)の原因。首や肩の筋緊張が持続
🔸運動不足 姿勢保持に必要な筋力や感覚が低下し、楽な姿勢=悪い姿勢に
🔸偏った座り方・足組み 骨盤の傾きや左右のバランスの崩れにつながる

【3. 心理的要因】

原因

🔸ストレス・不安 胸が閉じるような姿勢(巻き肩・猫背)になりやすい。交感神経優位が続くと体も固まる
🔸自信のなさ 内向きな姿勢(うつむき・背中を丸める)を無意識にとる
🔸習慣化された「楽な姿勢」 脳が誤った姿勢を「普通」として記憶してしまうことで悪い姿勢が固定化する

【4. 環境的要因】

原因

🔸椅子・机の高さが合っていない 無理な姿勢を強いられ、肩こりや猫背の原因に
🔸寝具の影響 柔らかすぎるベッドや高すぎる枕が首・腰に負担をかけ、寝ている間に姿勢が崩れる
🔸靴の形状やヒール 足元のバランスが崩れ、全身の重心に影響する(反り腰や猫背へ連鎖)

【5. 発育・加齢・外傷などの身体的変化】

原因

🔸思春期の成長バランスの乱れ 骨の成長に筋肉が追いつかず、一時的な猫背・側弯を引き起こすことも
🔸加齢による筋力低下 脊柱起立筋や腹筋が弱まり、腰が曲がってくる(円背)
🔸外傷や手術歴 骨折や捻挫、オペ後の代償動作で身体が歪む場合がある

まとめ

姿勢が悪くなる原因は「筋肉・関節・神経・習慣・心の状態」が複雑に関係しており、一時的な疲労ではなく“積み重ね”によって定着します。

整骨院などでの改善アプローチ例

姿勢評価(骨盤・胸椎・頚椎・重心)

筋膜リリースや関節調整によるリセット

姿勢保持筋の再教育(インナーマッスル活性)

日常生活の動作指導・ストレッチ指導

上記のようなことが原因で姿勢は悪くなります。
皆様も上記のどれかに当てはまるのではないでしょうか?

姿勢の改善は当院でも改善できます。
しかし、それと同じくらい大切なのは皆様が日常で姿勢を悪くする習慣を見直すことが必須です。
それがあって初めて良い姿勢を維持することができます。

見た目だけじゃない? 猫背になると身体に何が起こる?

2025.07.19 | Category: 姿勢,整体,施術,肩こり,腰痛,自律神経,頭痛,首の症状,骨盤矯正

いつもお世話になっております。
西新宿7丁目整骨院です。

本日は猫背姿勢が身体に与える影響について深堀してみます。

猫背は、現代人に非常に多い姿勢の崩れの一つで、ただ見た目の問題にとどまらず、さまざまな体調不良を引き起こす原因になります。特に長時間のスマホやパソコン作業が続くと、背中が丸まり、頭が前に出るような姿勢になります。この状態が続くと、首や肩の筋肉が常に緊張し、肩こりや頭痛を引き起こします。

さらに、猫背になると胸が縮こまり、肺が十分に広がらなくなるため、呼吸が浅くなります。呼吸が浅くなると体に酸素が十分に届かず、疲れやすくなったり、集中力が低下したりすることもあります。また、姿勢の悪さが自律神経にも影響を及ぼし、寝つきが悪くなったり、ストレスに敏感になるといった症状につながることもあります。

猫背を改善するためには、筋肉のバランスを整えることが大切です。特に背中や肩甲骨まわり、腹筋・骨盤周囲の筋肉を適切に動かすことがポイントです。当院では、手技によって筋肉の緊張をほぐし、正しい姿勢に戻しやすくする施術を行っています。また、日常生活でできるストレッチや座り方のアドバイスもしています。

「最近なんとなく疲れが取れない」「鏡を見ると姿勢が気になる」という方は、猫背が原因かもしれません。まずはお気軽にご相談ください。

自律神経ってなに?

2025.05.27 | Category: お知らせ,姿勢,整体,施術,神経,自律神経,頭痛,骨盤矯正

いつもお世話になっております。
西新宿7丁目整骨院です。

今回は 【 自律神経ってなに?】というお話です。

私たちの体には、「意識しなくても動いているしくみ」があります。
たとえば
・心臓がドキドキ動く
・呼吸をしている
・ 食べ物を消化する
・ 寝ているときも体温が保たれている
これらはすべて、「自律神経」が自動でコントロールしています。
【自律神経には2つの役目がある】
交感神経(こうかんしんけい)  身体を活性化させる( 緊張、運動中の状態、イライラ、集中しているとき )
副交感神経(ふくこうかんしんけい)  身体をリラックスさせる (食後、寝るとき、お風呂、落ち着いてるとき )
このバランスが大事で、どちらかが強すぎると…
疲れがとれない
眠れない
お腹の調子が悪い
頭痛や肩こりが続く
原因不明の症状がでる
などの不調が出ます。
【じゃあ、どこをほぐすといいの?】
施術で体のある場所をやさしくほぐすと、自律神経が整いやすくなります。
 1. 頭のつけ根(首の後ろの下の方)
 リラックスの神経(副交感神経)が出る場所に近い
  寝つきがよくなったり、緊張がゆるむ
2. 背中の上の方(肩甲骨の間くらい)
 緊張の神経(交感神経)が多いところ
 ここをゆるめると、ドキドキ感やイライラが落ち着く
3. お腹やあばらの下(横隔膜のあたり)
  呼吸を深くできるようになる
 深い呼吸=リラックスのスイッチが入る
 4.おしりの奥や骨盤のあたり
 自律神経が集まるポイントがある
  特に便秘や冷え、生理痛にも関係あり
5. 鎖骨の下あたり(胸の上)
 緊張していると硬くなりやすい
 ほぐすと呼吸が楽になって、気持ちも落ち着く
【どんな施術がいいの?】
強く押すよりも、やさしくゆっくり触れる
ゆったり呼吸しながら受けるとさらに効果的
静かな空間や落ち着いた音楽があるとベスト
皆様も根強い疲れやストレス、原因不明の身体の不調があるようでしたら
一度上記の場所を刺激してみてはいかがでしょうか?

暖かい日と寒い日では体の中は何が起こっている?

2025.04.08 | Category: 整体,施術,痛み,神経,筋肉,肩こり,腰痛,膝痛,自律神経,頭痛,首の症状

いつもお世話になっております。
西新宿7丁目整骨院です。

今回は 【 暖かい日と寒い日の身体の状態について】のお話です。

気温の変化に対する人の体の反応は、肩こり・腰痛・膝痛などの不調とも深く関係しています。それぞれをわかりやすく説明します。

暖かい日の体の反応
血管が拡張 → 血流が良くなる
 →筋肉に酸素や栄養が届きやすくなり、肩こり・腰痛・膝痛が軽減しやすい。
筋肉が緩みやすくなる
→ 柔軟性が出て、関節の動きがスムーズに。これも痛みを和らげる要因になります。
自律神経が副交感神経優位になりやすい(リラックスモード)
→ 筋緊張やストレス由来の痛みが減少しやすい。
寒い時の体の反応
血管が収縮 → 血流が悪くなる
→ 筋肉や関節が冷えて硬くなり、肩こりや腰痛が悪化しやすい。
 ● 筋肉が緊張して硬くなる
→ 寒さで体が縮こまる姿勢が続くと、首・肩・腰に負担がかかりやすい。
 ● 自律神経が交感神経優位になりやすい(緊張モード)
→ 血流悪化+筋緊張で、慢性的な痛みや違和感が増加。
 ● 膝などの関節液が冷えて粘度が上がる
→ 関節の動きがぎこちなくなり、膝痛が強くなる傾向に。
【まとめ】
温かいと筋肉や血管、ファシア(靭帯、関節包、人体にある膜組織など)が柔らかくなりやすく副交感神経が優位になり、リラックスする為、痛みが改善しやすい
寒いと筋肉や血管、ファシア(靭帯、関節包、人体にある膜組織など)硬くなり、柔軟性が低下したり、交感神経が優位になり、緊張するため動いた際に組織が通常より引っ張られることで痛みが出やすい
寒い季節に不調が出やすい人は、温めること・軽い運動・定期的なケアがとても大事です。逆に、暖かい季節はメンテナンスに最適な時期でもありますよ。

雨の日の体調不良について

2025.03.29 | Category: お知らせ,整体,施術,肩こり,腰痛,自律神経,首の症状

いつもお世話になっております。
西新宿7丁目整骨院です。

今回は 【 雨の日になると体調が悪くなるのはなぜ?】というお話です。

「雨の日になると、頭が重い」「なんだか体がだるくてやる気が出ない」
そんな経験はありませんか?
実はこれは、“気のせい”ではありません。
天気が悪い日に体調を崩しやすいのは、気圧や湿度の変化によって自律神経が乱れることが原因の一つです。
低気圧になると、体はそれをストレスと捉え、交感神経が優位になります。すると血管が拡張して頭痛が起きたり、内耳が気圧の変化を感知してめまいや耳鳴りを引き起こすことも。また、雨の日は日照量が減ることで、気分を安定させる「セロトニン」の分泌も減少し、気持ちが沈みがちになります。
特にデスクワークやスマートフォンの使用で首や背中にコリがある方、自律神経が乱れやすい方は、こうした天気の変化に敏感に反応しやすくなっています。
【こんなときこそ“整える”ケアを!】
天候は変えられませんが、身体の状態を整えることはできます。
自律神経にアプローチする施術で、首や背中の緊張をゆるめることで、体内のバランスを整えることが可能です。耳まわりや顎、首の骨格・筋膜の調整も、気圧変化に強い体づくりに効果的です。
「毎回、天気が崩れるたびに不調になる…」とお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
天気に振り回されず、安定した心と体を取り戻しましょう。

「温める」ことの意味

2025.03.25 | Category: 施術,痛み,神経,筋肉,肩こり,腰痛,膝痛,自律神経

いつもお世話になっております。
西新宿7丁目整骨院です。

今回は何故 肩こりや腰痛、ケガをして炎症が収まった後に「温めるようにして下さい」と接骨院などで言われるのかというお話です。

身体を温めることの生理学的・解剖学的な意味

身体を温めることで、血流が促進され、筋肉や内臓の働きが向上し、自律神経のバランスが整うなどの効果があります。以下の点が主な生理学的・解剖学的な意義です。
血流促進:血管が拡張し、酸素や栄養が行き渡りやすくなる。
筋肉の柔軟性向上:筋肉や関節のこわばりが和らぎ、可動域が広がる。
神経の働きの調整:交感神経の緊張を和らげ、副交感神経が優位になりリラックスしやすくなる。
代謝の活性化:酵素の働きが活発になり、エネルギー消費が促進される。
免疫力向上:白血球の働きが活発になり、ウイルスや細菌への抵抗力が高まる。
身体を温める方法
1.温熱療法(ホットパック、温湿布)
2. 入浴(38〜40℃のお湯に10〜20分浸かる)
3.運動(軽いストレッチやウォーキングで内側から温める)
4.食事(生姜、ネギ、ニンニク、根菜などの温め食材)
5. 服装(保温性の高い衣類や腹巻き、靴下の活用)
6. マッサージ(血流を促し、温かさを持続させる)
温めることで期待できる効果
・肩こり・腰痛の緩和(血流改善による)
・冷え性の改善(血管拡張による)
・自律神経の安定(副交感神経の活性化)
・睡眠の質向上(リラックス効果)
・疲労回復(代謝促進による)
・消化機能の向上(内臓の血流増加)
温めないほうがいいケース
急性の炎症やケガ(捻挫・打撲・腫れ・熱を持っている場合 → 悪化する)
高熱があるとき(体温が上がりすぎて負担になる)
出血があるとき(血流が増え、出血がひどくなる)
動脈硬化や高血圧が重度の場合急激な血流変化が負担になる)
温めることは基本的に健康維持や痛みの緩和に役立ちますが、状況に応じて適切に使い分けることがとても大切です。
上記を踏まえて日常でも身体を温める習慣が身に付くととてもいいと思いますのでぜひ実践してみて下さい。

外傷時のアイシングの意味

2025.03.21 | Category: 捻挫,施術,炎症,痛み,腰痛

いつもお世話になっております。
西新宿7丁目整骨院です。

今回は捻挫や肉離れのようなケガをしてしまった時のアイシング「冷やす」ということについてのお話になります。

 

スポーツ中に筋肉を傷めたり、ヒールの高い靴などを履いていて足首を捻ったりして捻挫や肉離れを起こしたことがある方は多くいると思います。

その時の処置としてアイシング「冷やす」ということをすることが多いですが、冷やす目的、冷やした結果体内で何が起こって、どのような効果があるのかをご存知でしょうか?

アイシングをすると

・「痛み」を抑える

・「腫れ」を抑える

という「炎症を軽減する」効果があるというエビデンスがあります。

これだけをみると

”アイシングをした方がいい”

ということになりそうです。

一方で、「アイシングをすると損傷した組織の修復が遅れる」ということも言われており、現在この説が通説となっています。 

ただし、一部の研究では「適切に使えば修復を助ける可能性がある」とも言われています。具体的に見ていきましょう。
「アイシングが修復を促進するという説の根拠」
1.炎症をコントロールすることで過剰な損傷を防ぐ
   – 急性の炎症が強すぎると、周囲の組織にもダメージを与える可能性がある。
   – 軽度のアイシングで炎症を適度に抑えれば、修復がスムーズに進むという考え。
2.血流の「リバウンド効果」を利用する
   – 冷却後に血管が拡張し、一時的に血流が増える(反応性充血)。 
   – これが栄養供給や修復を促す可能性がある。
3. 痛みを軽減し、早期のリハビリを可能にする
   – 痛みが減ることで、動かしやすくなり、適切なリハビリがしやすくなる。
   – これが結果的に回復を早める可能性がある。
アイシングが修復を遅らせるという説の根拠
1.炎症は修復に不可欠なプロセス
   – 炎症によりマクロファージ(免疫細胞)が損傷部位を掃除し、成長因子を放出する。
   – 冷却でこのプロセスを抑えてしまうと、回復が遅れる可能性がある。
2. 血流低下により修復に必要な栄養や細胞の供給が減る
   – 筋肉の再生には酸素やアミノ酸が必要だが、アイシングで血流が減るとこれらの供給が滞る。
3.コラーゲン合成が抑制される可能性
   – 筋肉や腱の回復にはコラーゲンが重要だが、冷却はその合成を一時的に抑える可能性がある。
結論
●急性期(24時間以内)なら、短時間のアイシング(15〜20分)は痛みの軽減と腫れのコントロールに有効。
●それ以上の時間や頻繁なアイシングは、修復を遅らせる可能性があるため注意。
●修復を促進したいなら、急性期を過ぎた後は温熱療法や軽い運動で血流を回復させるほうがよい。
上記のことを踏まえて炎症が出た際に思い出していただけると幸いです。

 

肩コリのある人が身体を温めるとどうなるの?

2025.03.15 | Category: 整体,施術,痛み,筋肉,肩こり,首の症状

いつもお世話になっております。
西新宿7丁目整骨院です。

今回は肩コリがある人が「温める」ことでどのような変化を得られるかを説明します。

大前提として

ヒトの身体は血液やリンパ液、脳脊髄液などその他すべての体液が正常に循環していないと不調が出てくるということです。

肩コリの人の患部は筋肉の緊張により毛細血管が圧迫され、血液循環が悪くなっています。

 

温めると

・肩や首の筋肉が柔軟になり血管の圧迫が取れます。

・するともともとそこに溜まっていた代謝産物や疲労物質などが静脈から排出されます。

・排出された場所に酸素や栄養を含んだ新鮮な血液が動脈通して供給されます。

これが正常な状態です。

この状態が維持できれば肩コリは起こりません。

では、温める方法にはどのようなものがあるでしょうか?

①お風呂に入る

②蒸しタオルや電気毛布などの温かいものを乗せる

③適度な運動をする

などがあります。

すべてを行うのが一番いいですが、特に③の適度な運動をすることをお勧めします。

①、②と③の違いは

①と②は身体の外から温める

③は身体の中から温める

という違いがあり、①と②は深部まで温めるにはかなり時間が掛かります。

対して、③は運動することにより体内で筋肉や関節が伸縮したり動いたりすることで摩擦が起こったり、エネルギーを消費する際に熱が生じます。

なおかつ、筋肉自体を伸縮させることで柔軟性を維持できるので血行が促進されます。

 

上記の様なことが体内で起こります。

注意として運動をし過ぎると筋肉が疲労して硬く、短くなり、循環が悪くなりますのであくまでも身体が温まるくらいの適度な運動でかまいません。

 

おススメはラジオ体操です。

1回で温まらなければ2回やってみて下さい。

「幹部が温まる=血流が改善した」ということです。

患部が温まることで肩コリが改善すると思います。

可能であれば肩や首だけではなく全身た温まることをすればもっといいです。

ぜひお試しください。

 

 

筋肉の痛みはどのように起きているの?

2024.08.24 | Category: 整体,施術,炎症,痛み,神経,筋肉

いつもお世話になっております。
西新宿7丁目整骨院です。

今回は筋肉に起こる痛みの発生について詳しく解説していきます。

筋肉の痛み(筋痛)は、筋肉内のさまざまな組織や構造で感じられます。以下は、痛みを感じる主な組織やセンサー(受容器)についての説明です。

1. 筋膜(筋肉を包む膜)
– 役割   筋膜は筋肉を覆い、筋肉同士や他の組織との間の摩擦を減らす役割を持っています。
– 痛みの原因   筋膜は非常に感受性が高く、特に緊張や炎症が生じた場合に痛みを引き起こすことがあります。筋膜が硬くなると、筋膜自体や周囲の神経に圧力がかかり、痛みが発生します。

2. 筋繊維(筋肉の細胞)
– 役割   筋繊維は筋肉の収縮を担当する細胞です。
– 痛みの原因   激しい運動や過剰な負荷がかかると、筋繊維に微小な損傷が生じます。これにより、炎症反応が起こり、痛みが発生します。これは遅発性筋肉痛(いわゆるトレーニング後にでる筋肉痛のこと)として知られています。

3. 筋膜のセンサー(筋膜に存在する感覚受容器)
– 役割   これらの受容器は、圧力、張力、温度、化学的変化などの刺激を感知します。
– 痛みの原因   特に自由神経終末というセンサーは痛みを直接感知します。これらは筋膜に多く存在し、過度な張力や損傷、化学物質(炎症性メディエーター)に反応して痛みを引き起こします。

4. 筋内神経(筋肉を支配する神経)
– 役割   筋肉の収縮を制御し、感覚情報を脳に送ります。
– 痛みの原因  神経が圧迫されたり、損傷を受けたりすると、神経性の痛みが生じます。これがしびれや鋭い痛みとして感じられることがあります。

5. 血管(筋肉内の血液を供給する血管)
– 役割   血液を供給し、酸素や栄養素を運びます。
– 痛みの原因   筋肉が過度に使われると、血管に負担がかかり、血行が一時的に悪化します。これにより、酸素不足や代謝産物の蓄積が起こり、痛みの原因となります。また、血管周囲の神経が刺激されることでも痛みが生じることがあります。

6. トリガーポイント
– 役割   トリガーポイントは、筋肉内の小さなしこりです。
– 痛みの原因  トリガーポイントは、筋肉や筋膜の持続的な緊張によって形成されることがあり、その結果、関連痛(痛みが広がる)が生じることがあります。これはしばしば、筋肉の広範囲にわたる痛みの原因となります。

まとめ
筋肉の痛みは、筋膜、筋繊維、神経、血管、そしてトリガーポイントといった複数の構造が関与しています。これらの組織は、それぞれ特有のメカニズムで痛みを引き起こし、筋肉痛のさまざまな形態をもたらします。適切な治療や予防策を講じるためには、これらの痛みの源を理解することが重要です。

デスクワーク時の姿勢 影響と対策

2024.08.23 | Category: 姿勢,整体,施術,腰痛,骨盤矯正

いつもお世話になっております。
西新宿7丁目整骨院です。

今回はデスクワーク時の姿勢 その影響と対策について詳しく解説していきます。

デスクワークが姿勢に与える影響

1. 猫背になりやすい
デスクワークを行う際、長時間同じ姿勢で座り続けることが多く、特にパソコン作業では腕を前に出して作業を行うため、肩が前方に丸まる傾向があります。この状態が続くと、胸の筋肉(大胸筋など)が短縮し、背中の筋肉(僧帽筋や広背筋など)が引き伸ばされて弱くなります。この結果、背中が丸まりやすくなり、いわゆる「猫背」の姿勢が定着します。猫背になると、背骨が正しいS字カーブを保てなくなり、呼吸が浅くなることや、消化機能の低下なども引き起こす可能性があります。

2.頭部前方位
デスクワークでは、画面を凝視するために頭を前に突き出してしまうことがよくあります。これを「頭部前方位」と呼びます。頭部が前に出ると、首の後ろの筋肉(首を反らす筋肉群)に過度な負荷がかかり、これが首の痛みや肩こりの原因となります。また、頭が前に出ることで首の前側の筋肉が短縮し、姿勢全体が崩れる原因にもなります。頭部前方位が続くと、首や肩の緊張からくる頭痛や、さらに進行すると、ストレートネック(首の自然なカーブが失われる状態)を引き起こすこともあります。

3. 背骨(腰椎)の負担
正しい姿勢を保たないと、特に背骨のなかでも腰の部分にあたる「腰椎」に大きな負担がかかります。腰椎は本来、自然な前弯(前方へのカーブ)を保つことで、上半身の重さを効果的に支えています。しかし、デスクワーク中に背中が丸くなり、骨盤が後傾すると、腰椎の前弯が失われ、椎間板(背骨の間のクッション)が圧迫されやすくなります。これが長時間続くと、椎間板ヘルニアや腰痛の原因となる可能性があります。また、腰の筋肉が過度に緊張し、腰痛の悪化につながることもあります。

4. 骨盤の後傾
座っている時に骨盤が後ろに倒れると、骨盤の中立位が失われ、腰椎の自然な前方へのカーブが崩れます。骨盤が後傾することで、腰椎がフラットになり、腰の筋肉や椎間板に余分な負担がかかります(腰椎でのしなりが無くなり上半身の荷重を逃がせなくなる)。これが腰痛の原因になるだけでなく、全身の姿勢に影響を及ぼし、肩や首の緊張、さらには膝や足の痛みにもつながる可能性があります。

良い姿勢を保つためのポイント

座り方は、椅子の奥まで深く座り、座骨(座った時に座面とお尻の間に手のひらをいれて触れる骨)で座ります。 その際に背筋を伸ばし、背もたれを使って骨盤が後ろに倒れないようにします。

1. 椅子の高さ
椅子の高さは、膝が腰よりも少し低くなるように調整することが重要です。これにより、骨盤が自然な中立位を保ちやすくなり、腰椎の前方へのカーブも維持されます。椅子が低すぎると、膝が腰よりも高くなり、骨盤が後傾しやすくなります。一方、椅子が高すぎると、足が床にしっかりとつかず、骨盤が安定しません。足が床にしっかりとつかない場合は、足置き(フットレスト)を使うことを検討してください。

2. 背もたれを活用
背もたれは、腰の部分がしっかりとサポートされるように使うことが大切です。腰椎を支えるために、椅子の背もたれが腰のカーブにフィットするように調整するか、専用のクッションや腰サポートを利用しましょう。これにより、骨盤の中立位が維持され、長時間座っていても腰椎にかかる負担が軽減されます。また、背もたれにしっかりと背中をつけることで、上半身が安定し、肩や首の負担も軽減されます。

3. モニターの位置
モニターの位置は、首や目に負担がかからないように調整することが重要です。モニターが目の高さ(首を前に傾けなくてもいい高さ)に来るように設定し、画面を見下ろすことなく、自然な視線で作業できるようにします。モニターが低すぎると、頭を前に突き出すことになり、頭部前方位を引き起こします。モニターが高すぎると、首を反らせることになり、これも首の負担になります。また、モニターと目の距離は、40〜70センチメートル程度が適切とされています。

4. 定期的なストレッチと休憩
長時間同じ姿勢で座り続けることは、姿勢に悪影響を与えます。1時間に一度は立ち上がり、背伸びや肩回し、首のストレッチなどを行いましょう。可能であればラジオ体操をお勧めします。これにより、筋肉がリフレッシュされ、血流が促進されます。また、定期的に姿勢をリセットすることで、姿勢の崩れを防ぎやすくなります。さらに、短いウォーキングや、デスク周りでの軽い運動も姿勢を保つのに効果的です。

5. 足の位置
足は床にしっかりとつけ、足裏全体で体重を支えることが重要です。足を組むと、骨盤が傾きやすくなり、姿勢が崩れます。また、足が床につかないと、骨盤が安定せず、腰椎にも負担がかかります。足をしっかりと床に置き、膝と足首がほぼ90度になるように座ることで、骨盤の安定と正しい姿勢を保ちやすくなります。

まとめ

デスクワークは、正しい姿勢を意識しないと、肩こり、腰痛、首の痛みなどさまざまな身体的な問題を引き起こす可能性があります。しかし、椅子やモニターの位置を適切に調整し、定期的に体操やストレッチ、休憩を取り入れることで、良い姿勢を維持しやすくなります。日々のデスクワークでも、姿勢に気をつけることで、長期的な健康を保ちながら仕事に集中することができます。

しかし、どんなに良い姿勢を保てても長時間座り続けることによる腰の疲労は出てきますので仕事中は立ったり座ったり歩いたりして同じ姿勢を長時間つづけないように気を付ける必要があることを知っておいてください。